教育格差の真実 どこへ行くニッポン社会

教育格差の真実?どこへ行くニッポン社会? (小学館101新書)

教育格差の真実?どこへ行くニッポン社会? (小学館101新書)


 この本を読んで感じたことは、教育格差は経済格差を生み、経済格差は教育格差を生んでいるということだ。


・東大生の親の平均年収が1000万円を超えているという現実 → お金持ちの家の子は、お金がない家に比べて学力が高い傾向がある。

・小学校時代から、習熟度別学習という名の下、学力により、選別されて授業を受けさせられているという現実 → 勉強が出来ない子は、限られた授業時間の中では、いつまでたっても、できる子に追いつかない。


 なんか、我々一般人には、越えられない壁があるようだ。



 いまや数パーセントのお金持ちが、日本経済を牛耳っているといっても良い。その一方で、低賃金により、生活もままならない非正規雇用の20代の若者は、2人に1人の割合にまで増えている。
 この本を読んでいくと、お金も権力もある数パーセントの人たちの既得権が守られるよう、学校が操作されているような気がして、2人の子どもを持つ親としては、非常に怖くなったのは事実。



 とりあえず、少なくとも、学校内外の教育関係者は必読の本だと思う。