「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?
「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?(細野真宏著 扶桑社新書)を読んだ。
「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)
- 作者: 細野真宏
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2009/02/27
- メディア: 新書
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非常に読みやすい本で、正味30分ほどで読めた。
題名だけでみると年金問題だけの内容に見えるが、年金問題は本書の後半部分であり、前半部分はサブプライムローン問題や宝くじの行列について書かれている。
著者は数学的思考力の重要性について、述べているが、これは、数字に強くなるという意味ではない。
「数学的思考力」とは
1 論理的思考 → 情報をフローチャートにまとめる思考力
2 情報の本質を見抜く思考力 → 直感力によって仮説を出し、それを論理的に検証していく思考力
数学的思考力は、けっして難しいことを言っている訳ではなく、自分でもある程度、意識しながらやっていたことだ。しかし、それを本書のレベルまで明確に考え抜くことは難しいことであり、参考になった。
自分は一応、FPの資格を持っているのだが、本書を読んでみて、多くの人と同様に年金問題について、全く誤った認識を持っていたことに驚いた。
また、テレビや新聞報道が、いかに誤った認識の報道を続けているかということにも驚いた。
年金は、正直言って自分も高いと思いながら毎月払っているし、将来の人生設計のこともあるので、もう少し、年金問題について勉強しようかな。