まわりの子どもたちを理解するために

 「発達障害の子どもたち」(杉山登志郎著 講談社現代新書)を読んだ。

発達障害の子どもたち (講談社現代新書)

発達障害の子どもたち (講談社現代新書)


 最近、幼稚園や小学校の参観に行った際に気になる子どもたちがいる。いろいろな要因があるだろうが、中にはこの本で述べられているような子どももいるようだ。


しかし、発達障害があれば異常だと短絡的に判断してはいけない。

 子どもが正常か異常かという二群分けを行い、発達障害を持つ児童は異常と考えるのは今や完全な誤りである。発達障害とは、個別の配慮を必要とするか否かという判断において、個別の配慮をした方がより良い発達が期待できることを意味しているのである。


 今、社会的に一番心配なのはこっち。

 一般的な発達障害よりも子ども虐待のほうがより広範な脳の発達の障害をもたらすことが示されているのである。


 自分の子どもだけでなく、まわりの子どもたちもしっかりと理解するために、一度読んでおくことが望ましい一冊だ。