フィンランドの教育

 「競争しても学力行き止まり」を読んだ。

 

競争しても学力行き止まり イギリス教育の失敗とフィンランドの成功 (朝日選書 831)

競争しても学力行き止まり イギリス教育の失敗とフィンランドの成功 (朝日選書 831)


 ずっと昔に買ってあった本。イギリスとフィンランドの教育の現状や日本の進むべき方策が書かれている。

著者は、PISAで一躍注目された(いわゆる)フィンランド・メソッドについてこう言う。

 したがって、自己の意見を(複数の見解の中で)対象化・相対化し、自己の意見「内容」の長所・短所を理解したうえで、(問題を残しつつも)現状ではこの方法が最もよいというように、総合的かつ論理的に表現できる力を育成することが教育課題だと言い直せるだろう。

 これからは、必要な情報を探す力とか、自分と異なる意見を自分なりに解釈する力の育成が必要なのかな。うーん、自分の子どもはもちろん、僕も苦手な気がする。

 とにかく、この本を最後まで読んだ結果、「教育」に市場原理を持ち込んでも「うまくいかない」ということは、よく判った。