考え方のパターンを身につける

 今さらながら「図で考えるとすべてまとまる」を読んだ。

 

図で考えるとすべてまとまる

図で考えるとすべてまとまる

 

 図のパターンがわかるということは、「考え方のパターン」がわかるということです。そのため、図のパターンを覚えることで、ビジネスに役立つ思考のパターンがそのまま身につくのです。

 実は、図解を身につけた方がよい、もっとも大きな理由がこれだと思う。

 もちろん、きれいな図表を使ったプレゼンが出来ればいうことはないが、まずは地頭力というか、ロジカルな考え方を身につけることが大切だ。


 図解を身につけるには、場合によっては、理論よりも形から入ってもよい。
僕の場合は、パワーポイントのレイアウト本を眺めながら、いろいろなパターンの資料を集中的につくっていたことがあった。枚数的には、そんなに多くないが、たぶん2,3テーマで100枚くらい。

 
 

パワポで極める 1枚企画書 PowerPoint 2002,2003対応 (ビジネス極意シリーズ)

パワポで極める 1枚企画書 PowerPoint 2002,2003対応 (ビジネス極意シリーズ)

 すると、だんだんと1枚当たりの資料作成時間が短縮されるのが実感できた。結局は、既存の切り口を活用して新しい素材を分析していくパターンが圧倒的に多いから、その切り口を一つでも多く覚えれば、後は当てはめ作業だけになる。
 形から入りながら、それと併行して簡単なロジカルシンキングなどのビジネス本を読んで、自分なりに正攻法の理解に努められれば理想的。

 とにかく、何らかの課題が生じたときに、瞬間的に頭の中の引き出しから、いくつかの図のパターン(いわば切り口)が浮かぶようになれば、仕事も楽しくなるものだし、自分がレベルアップしたような気にもなる。

 もちろん、最終的にプレゼン資料にまとめなくても、日常の考え方のセンスを磨くことが出来るのは、大きなプラスになる。


 ちなみにこの種の本の中で僕が一番好きなのはこの本。

 

ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

ロジカル・プレゼンテーション―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」

 この本は素晴らしいの一言に尽きる。提案技術、論理思考力、仮説検証力、会議設計力、資料作成力の各分野が網羅されており、ストーリー立てで説明されている。


 最初に紹介した「図で考えるとすべてまとまる」を読んで、さらに深くロジカルシンキングやプレゼンを学んでみたい人は、是非読んでみては。