「分かりやすい話し方」の技術


 「分かりやすい話し方」の技術(吉田たかよし著 ブルーバックス)を読んだ。


1 矢印メモで分かりにくい話し方の原因を探れ!
カルテ1 構文が複雑すぎて聞き手が理解できない
カルテ2 主語と述語が逆転している
カルテ3 感じがぞろぞろ続いてチンプンカンプン
カルテ4 「ですが、ですが・・・・」でつないでしまって文が終わらない
カルテ5 話のテーマがあっちへ行ったりこっちへ来たりと一貫性がない


2 「要は何を言いたいんだ!」と言われないための、話の展開術
カルテ6 いつまでたっても結論が分からない
カルテ7 話が長くて、聞き手にストレスを与えてしまう
カルテ8 話の全体像が見えない
カルテ9 話に説得力がない
カルテ10 話が抽象的でピンとこない


3 ちょっとした工夫で格段に分かりやすく話せるテクニック
カルテ11 原稿を丸読みして、一本調子に聞こえる
カルテ12 丸暗記したのに、上手にスピーチできない
カルテ13 頭の中が真っ白になり、ど忘れしてしまう
カルテ14 とっさに原稿のどこを読めばいいか分からなくなる
カルテ15 ビジュアルプレゼンテーションが効果的でない

 「話す」という行為は、コミュニケーションをとる上で重要なものであるが、どのように話をしたらよいかということは、習ったことも勉強したこともなかった。

 本書は、矢印メモというものを使い、わかりやすい話し方を指南している。


 話し言葉は、書き言葉と違い、1度話せば消えてしまう情報なので、「分かりやすく話すためのテクニック」を学ぶことは、もしかしたら「分かりやすく書くテクニック」を学ぶことよりも大切なのかもしれない。