世論とは何か

 「世論という悪夢」を読んだ。

 

世論という悪夢 (小学館101新書)

世論という悪夢 (小学館101新書)

 
 昔、SPAを愛読していた時代があって、その頃、ちょうど連載が始まったゴーマニズム宣言を楽しみに読んでいた記憶がある。かなりインパクトのある内容が続いたように思う。

 その頃から思っていたのだが、著者の言っていることは、それは戦争ネタでも人権ネタでもそうなのだが、非常にまっとうな意見を述べているように直感的に感じるものの、なぜか自分にとっては、違和感のあるものばかりだった。

 この本を読んだ感想もそうだ。自分にとっては、何か違和感を感じる。

 原因は、著者の言うように、自分がマスコミや著名人の話を鵜呑みにしているからかもしれないし、何か他に原因があるのかもしれない。

 久しぶりに感じた懐かしの?感覚だった。
でも、こういう違和感というのは、最近感じたことがなかった。
もしかしたら、知らず知らずのうちに、自分にも固定観念というものが出来上がっていて、それに合致しないものは、排除しようとしているのかもしれないなあ。
ちょっと反省。



 本書自体は、わしズムに収録された巻頭コラムが中心であり、各テーマについての文章が、非常に短いのが残念。

 まあ、これを読んでおもしろかったら、既刊の単行本を買いなさいと言うことかな。