ネットがあれば履歴書はいらない

 「ネットがあれば履歴書はいらない」を読了。

 ネット上で自ら自分の情報を公開することで、自己ブランドを築く方法について書かれていて、とても面白かった。

 今のインターネットの流れからすると、将来的には個人情報をよりオープンにしていくことにより、利便性を高める方向に進んでいる。そのような状況が生まれつつある中で、ウェブ上でセルフブランディングすることは、ますます重要になっていく。
 そのため、これからは、自分の名前でウェブを検索するエゴサーチにより、自分が今、ネット上でどういう位置づけにあるか、どう評価されているのか、などを調べる習慣をつけることが必要だ。(ちなみに自分の本名を入れて検索すると、いつの間にか数件であるがヒットしたのには驚いた。)
 もちろん気になるのはプライバシーの問題だが、それは現実社会と同様、自分でコントロールすれば問題なく、実際、著者は電話番号や住所までウェブで公開しても、マイナスなことは無かったとのことだ。(ただし、今は住所までは公開していないとのこと)
 会社勤めの自分にとっては、なかなかプライバシーのコントロールが難しそうで、ちょっと踏み込めない部分もあるが、これからのインターネット社会を乗り切る上で、会社勤め以外に自分のオプションを増やすという意味からも、一読の価値がある本でした。