仕事でアウトプットするために読んだ本 2012年ベスト10

今年も無事に100冊以上の本を読むことができました。
本を購入するにあたっては、ネット上の読書家の皆さんの情報をとっても参考にさせていただきました。本当に感謝、感謝。
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
HONZ

さて、今年のベスト10をリストアップしてみます。
今年は、これまでと違いビジネス本をあまり読まずに、いろいろなジャンルを乱読していた1年でした。
なお、2012年以前に出版された本も含みます。

2011年のベスト10 2012-01-04 - Volume42 〜outputとinputの巻〜
2010年のベスト10 http://d.hatena.ne.jp/kenog/20101228
2009年のベスト10 http://d.hatena.ne.jp/kenog/20100106#1262786057


第1位 「シャンタラム」

シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)

シャンタラム〈上〉 (新潮文庫)


シャンタラム〈中〉 (新潮文庫)

シャンタラム〈中〉 (新潮文庫)


シャンタラム〈下〉 (新潮文庫)

シャンタラム〈下〉 (新潮文庫)

上、中、下の3分冊。とにかく、インドのスラム街の雰囲気など、リアルで圧倒的な描写力が見事。本書では、普通の人は経験できないであろう(経験したくないであろう)出来事が、次々と起こる。こんな生き方があるとは、ビジネス書を読んでいては経験できないような衝撃。これが実話をベースに書かれているとは驚きだ。いつかハリウッド映画にならないかなあ。


第2位 「千夜千冊番外編 3・11を読む」

千夜千冊 番外録 3・11を読む

千夜千冊 番外録 3・11を読む

すごい辛い体験だったあの3.11から1年以上経った。自分の考え方も、少なからず震災の影響を受けてきたと思うが、この本を読むと震災がどのように人々に語られてきたのかがよくわかる。この本はとっても素晴らしいのだけれど、1つ問題なのは、著者の素晴らしい書評を読んでしまうと、もうその本を読まなくても良い気持ちになるほど満足してしまうことかな。


第3位 「理系の子」

理系の子―高校生科学オリンピックの青春

理系の子―高校生科学オリンピックの青春

今年、僕が散財した一つの原因となったhonzで絶賛されていた本。何で高校生なのに、こんなに独創的なものを発明してしまうのだろうか。すげー。日本の理科(科学)教育にも、もっと生徒たちが創造性を発揮する場面が必要なのかな?と感じてしまった。


第4位 「カジノの文化誌」

カジノの文化誌 (中央選書)

カジノの文化誌 (中央選書)

世界中のカジノや遊び方、歴史がたくさんのデータとともに紹介されている。日本にもっと外国人観光客を呼び込むためには、カジノをうまく使うことも必要だと思う。ラスベガスのような広大なカジノではなく、ヨーロッパ式の宿泊施設やレストラン、温泉などと一体化した落ち着いた総合リゾート施設としてのカジノなら、日本でも成功するのではないかな。
 

第5位 「エリア51」

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)

エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)

世界中の誰も取り組んでいないことに次々と極秘に取り組んでいるアメリカの底力を感じる1冊。それから、戦前から戦後に書けてのドイツやソ連の軍事力の高さにも驚かされる。


第6位 「コンゴ・ジャーニー」

コンゴ・ジャーニー〈上〉

コンゴ・ジャーニー〈上〉


コンゴ・ジャーニー〈下〉

コンゴ・ジャーニー〈下〉

1位のシャンタラムに負けず劣らずの冒険もの。とにかく主人公のバイタリティーはものすごい。好きなものに打ち込む姿はすばらしい。ただし、こちらも普通の人が真似をするのは困難です。


第7位 「タイム・トラベラー」

タイム・トラベラー タイム・マシンの方程式を発見した物理学者の記録

タイム・トラベラー タイム・マシンの方程式を発見した物理学者の記録

昔からタイム・トラベルものは大好き。僕は残念ながら見逃したが、著者は、本当にテレビにタイムマシンを発明した人として紹介されていたみたい。父親の死を乗り越えるために、一生をタイムマシンの開発にストイックに捧げる姿には感動を覚える。


第8位 「2022−これから10年、活躍できる人の条件」

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

やっと出てきたビジネス書。これから10年先に起こる大変革について大胆に自説を述べた本。大局的に見ているのが参考になる。著者のメッセージは、他の著書もそうだが、本当にわかりやすい。


第9位 「自治体クライシス」

自治体クライシス 赤字第三セクターとの闘い (講談社BIZ)

自治体クライシス 赤字第三セクターとの闘い (講談社BIZ)

金融機関との契約により借入金の一括返済を迫られることから、赤字の第3セクターをつぶすにつぶせない全国の自治体。もっと違う振興策はなかったのか。冒頭に出てくる大鰐町の話は、自分も一時期近くに住んでいただけに身に迫る思いだ。


第10位 「戦後史の正体」

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

最初は買うつもりはなく、2度ほど本屋で立ち読みしていたのだが、やっぱり気になって買ってしまった本。戦争に負けてからずっと、アメリカの影響力からは逃れられなかったし、これからも逃れられないのかな。ますます、TPPとか結局はアメリカの言いなりになりそうで、とっても不安になるのだが。この本、札幌の書店でもかなり売れているみたい。


番外編
第11位〜15位(順不同)

なかのとおるの生命科学者の伝記を読む」

なかのとおるの生命科学者の伝記を読む

なかのとおるの生命科学者の伝記を読む

「オタクの息子に悩んでいます」

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

「サリンとおはぎ」

サリンとおはぎ ~扉は開くまで叩き続けろ

サリンとおはぎ ~扉は開くまで叩き続けろ

「ピーター流生き方のすすめ」

ピーター流生き方のすすめ (岩波ジュニア新書)

ピーター流生き方のすすめ (岩波ジュニア新書)

「脳には妙なクセがある」

脳には妙なクセがある

脳には妙なクセがある


今年はブックオフオンラインが大活躍。少し前の文庫本や新書なら100円から200円くらい出せば、ほとんど新品の商品が送られてくるし、もし我慢できないほど汚れていたとしても、それをメールで伝えればすぐに無料で取り替えてくれるのは素晴らしい。
おかげさまで、昔から気になっていた本を大量に読むことができた。


それから、今年は書評サイトのHONZにも大変お世話になりました。自分と年の近いレビュアーの書評は必ずチェックしていました。
もっとも、レビュアーがどんどん増えたため、急速に増える書評のすべてを読むことが困難になってしまったのは、自分としては残念。


来年もよい本にたくさん出会えますように。