普段のメールの使い方を見直してみる

 「あなたの仕事が劇的に変わるメール術」(平野友朗著 ビジネス社)を読んだ。

 

あなたの仕事が劇的に変わるメール術

あなたの仕事が劇的に変わるメール術

 仕事上におけるメールの使い方というものは、一度も学んだことはなかったし、教えられたこともなかった。
 しかし、年々、うちの会社では連絡手段としてのウエイトが高くなっていることもあり、メルマガ専門コンサルタントをされている著者の本を読んでみた。


 最初は、普段、メールをやり取りする際の参考になれば良いかな程度のつもりで読んでいたのだが、本書の後半に行くに従って、そう単純なものではないことに気がつかされた。

 うちの会社の場合、メールはあまりにも仕事に密接に結びついているのだ。1日に届くメールの数もかなりの本数になっている。半日程度の出張から帰ってきてパソコンの画面をのぞくと未読メールで真っ赤になっていることもしばしば。
 そのため、メールの取り扱いは即仕事に影響する重要なファクターとなっているのである。というわけで、仕事の仕方全体を見直す良い機会となった。
 しかし、メールも万能ではないことに注意する必要はあるようだ。
 

 とにかくその(メールによるトラブルの)予兆が見えたら「声」「表情」など、まずリアルに近いもので処理をするのです。それに勝るものはありません。

 結局は、メールにより仕事の効率は遥かに良くなるが、押さえるべき場面では、直接会ったり電話をしたりして、自分というものが相手に見えるように仕事を進めることが望ましいということだと思う。
 でも、仕事をしていると、ずっとメールでしか連絡をしてこない人も結構いるんだよね。僕はそういう人はちょっと苦手。

 

 勘違いをしている人が増えているような気がしますが、メールの目的は答えてもらうことではありません。まずは伝えること、理解してもらえること、これこそが本来の目的です。だからこそ、自分が投げやすい球を投げるより、相手が取りやすい球を投げることのほうが大切なのです。

 これは、メールに限らず、普段のコミュニケーション全体にいえることだよね。


 ちなみにこの本は凄く読みやすかった。さすがに文字によるコミュニケーションに慣れている人が書いた本だなと感心させられました。