宅建試験の独学勉強法

 昨年度、初めての受験で、独学で宅建試験に合格しました。(39点でした。)その勉強方法などの覚え書きです。
 ちなみに、普段の仕事とはほとんど関わりないので、専門的な予備知識はゼロに近かった状態でスタートしました。



 基本書
基本書は、たくさん種類がありますが、僕は前回書いたとおり、らくらくを使いました。

2009-05-10 - Volume42 〜outputとinputの巻〜


 問題集
 これも基本書と同様、らくらくシリーズを中心に使いました。
 具体的には、過去問宅建塾(壱〜参)、ズバ予想宅建塾(直前模試編)(住宅新報社)、直前大予想模試(LEC)、1問1問セレクト600(TAC)です。 


 学習時間
 仕事から帰り子供が寝てからではないと勉強できなかったので、平日、休日とも勉強時間は2時間確保するのがやっとでした。
 というか、子どもがじっとしていないので、土日の方が外出必須のため、余計、勉強時間が取れませんでした。これは受験直前の10月に入っても変わりませんでした。(多分、総学習時間は、250時間程度だと思います。)
 それで、ただ漠然と学習しても合格は難しいと思ったので、ネット上の合格体験記を熟読の上、まず、モレスキンに試験日までの学習内容を、大まかにスケジューリングして書きました。
 これは、その都度、見直すとともに、適宜、微調整していきました。


 スケジューリングのコツ
 スケジュールを立てるときのコツは、直前の追い込みを信用しないことです。社会人の場合、思いがけず残業が続いたり、また、学生時代と違い記憶力や体力も落ちていますので、無理も利きません。(僕の場合ですが)
 そのため、よく合格体験記にあるような、直前期に1日8時間勉強して合格したといった短期合格型のスケジュールは予備知識がない人に取っては無理だと思うし、社会人には危険だと思います。
 また、基本書や問題集に何冊も首を突っ込むのも止めたほうが良いと思います。僕は、最後までらくらくの過去問を中心に学習していました。予想問題は10月に少し手を付けただけでした。

 ということで、社会人の皆さんは、人よりも少しでも早い時期から勉強を始めて、早めに基本書を数周させるくらい、常に余裕を持ったスケジューリングを心がけましょう。
 たぶん、そう心がけていても、なぜか直前期には遅れ気味のスケジュールになっているものです。(これも僕の場合ですが)


 6月の学習内容
 ここからは、具体的な学習内容を書いていきます。
 6月から基本書を使って学習を始めましたが、このときは、まだ問題集を持っていなかったので、基本書を読んだら宅建1000本ノック・日替わりメニュー一覧・第1クールの該当部分を解く(というか眺める)という作業をしました。

  1. ポッドキャストの活用

 また、本を読むだけでは不安だったので、予備校代わりにインターネットから無料の宅建関係のポッドキャストをダウンロードして、通勤途中とか、寝ながら I podで聞いていました。

 

 これは、予備校に通えず、独学を余儀なくされる受験生にはお勧めだと思います。有料でも十分通用する内容です。
 ネット上では、講師の話し方が聴きづらいという書き込みもありましたが、それよりも耳からインプットできるというメリットのほうが大きいと思います。
 とはいっても、大量にデータがあるので、僕は、民法とか税法のような、テキストだけではイメージが湧きにくいセクションを中心に使いました。


 7月〜8月の学習内容
 7月上旬に過去問宅建塾を買いましたが、その厚さが半端ではなく、1周するのに3週間以上かかりました。
 結局、試験までに基本書を片手に壱(権利関係)を4周、弐、参(統計以外)を3周ほどしました。
 基本的にアウトプット学習を中心としたので、間違った問題については、直前まで繰り返し解きましたが、中には7回連続間違う問題もあり、落ち込みました。
 

 9月の学習内容
 9月に入って全く法令上の制限や税法その他分野が苦手なことに気づき、前述の1000本ノックで基本的な問題を何回もやりました。
 また、権利関係や宅建業法については、1000本ノックの全てを回すことは(理解することは)無理だったので、あくまでも手持ちの基本書と過去問3冊をベースにして、それらの解説がよく分からなかったものについて、1000本ノックの解説を辞書的に利用しました。

 それから、すき間時間を利用するためTACの一問一答集を眺め、瞬間的に答えが出るよう練習しました。
 また、頻出事項なのに何度も間違うポイントについては、大判のポストイットに書いて、基本書にペタペタ貼りました。


 10月の学習内容
 10月に入って試験形式の予想問題集に取り組みました。本番形式で問題に取り組むことができ、良かったと思いますが、合格予想点をクリアーできず、これ以上自信を失いたくないことと(笑)、時間的に余裕がなかったため、途中で挫折しました。
 特にズバ予想宅建塾(直前模試編)は、かなりレベルが高いです。


 試験直前期
 最後の1週間は、過去問に立ち返り、1度でも間違った過去問を解き直すことと基本書の読み込みをして本番に望みましたが、これが最終的に知識の定着に役立ったと思います。

 ちなみに統計問題は、出題傾向がはっきりしているので、直前30分に数字を暗記すれば1点取れます。

 ただし、もっと法改正部分をチェックしておけば良かったと後悔しました。



 試験を受けた感想ですが、これまで、全くひとりで独学をしていたので、試験場でたくさんの受験生を見たときは、ちょっと感動しました。(笑)


 これから毎日勉強すれば、十分、合格圏内には到達できます。
 特に働きながら受験される皆さん、ぜひ、最後まであきらめずに頑張ってください。