FP3級の独学勉強法

○試験の概要
 FP3級試験は、学科と実技に分かれています。どちらも6割できると合格です。
学科は、

  1. ライフプランニングと資金計画
  2. リスク管理
  3. 金融資産運用
  4. タックスプランニング
  5. 不動産
  6. 相続・事業承継

で、60問出題されます。30問は○×で、残りの30問は3択です。
実技は、大問が5問出題され、それぞれ3問ずつ小問があるので、合計15問出題されます。すべて3択です。

 合格率が極めて高い試験のようですが、私のように実務経験等がないのであれば、なめてかかると足をすくわれると思いました。とにかく、試験範囲が広いです。

○学習時間
 私の場合、12月から学習を始めましたが、結局12月中は仕事も忙しく、また、帰省なども重なりほとんど勉強できませんでした。結局、1月に入ってから1日1〜2時間程度勉強しましたが、2ヶ月間トータルで40時間程度の学習量だと思います。(ただし、不動産については、宅建の知識でカバーできたので、ほとんど学習していません。)

○使用した教材と学習方法
 学習方法としては、独学で宅建に合格したときと同様、過去問をベースとし、2冊の問題集を併用しました。参考書は使用していません。また、お金もないので通信教育なども利用しませんでした。
最初に購入したのが、日東書院の過去問エキスパートです。この問題集は、左ページに問題と解説、右ページに重要事項のまとめというオーソドックスなスタイルで、学科だけでなく、実技もカバーしています。おまけとして取り外し可能な暗記ブックがついていて、主にトイレで活躍しました(笑)。

FP技能士3級 過去問エキスパートこれだけ107問 (過去問エキスパートシリーズ)

FP技能士3級 過去問エキスパートこれだけ107問 (過去問エキスパートシリーズ)


 最初はこの1冊で済まそうと思ったのですが、12月末に、きんざいのホームページから学科問題をダウンロードしてやってみたところ、あまり出来が良くなかったことから、不安になり、きんざいの学科問題集を追加購入しました。この問題集は新作問題と過去問が載っており、量もかなりあったので、結局、過去問を中心に反復演習しました。
この試験は、知っていれば即答できるが、知らないと時間をかけても回答できないという知識を問う問題が多いので、とにかく問題を多くこなし、少しでも知識を増やすよう努力した方が良いと思います。
パーフェクトFP技能士3級対策問題集 学科編〈2008年度版〉

パーフェクトFP技能士3級対策問題集 学科編〈2008年度版〉


 1月に入ってからは、きんざいの問題集を分野ごとに解いた後、過去問エキスパートで重要事項を確認するというやり方が一番効率的であると考え、ひたすら反復しました。
 試験前10日ほどとなり、実技対策を始めました。過去問エキスパートの該当部分ときんざいのホームページから過去問をダウンロードして、タックスプランニングや相続について、実技に頻繁に出てくる計算問題を練習しました。
ただし、実技試験は学科試験の延長線上にあると考え、学科試験の知識を充実させることに専念し、それほど実技専門の勉強はしませんでした。

○試験結果
 実技試験が心配でしたが、結果的に8割以上正解できたので、学習方法に間違いはなかったと思いますが、学科と違って問題数が15問と少なく、不得意な分野があったり、ケアレスミスがあると不合格となる可能性が高いことから、確実に合格を目指すのであれば(かつ時間もあれば)、実技対策をもう少し、しっかりやるべきだと思いました。
 学科試験については、過去問を数回繰り返し、問題集の解説をじっくり読めば、大丈夫だと思います。私は、前半の○×問題より、後半の3択の方が得意で、本番は3択からやりました。

○その他
 学科試験の中には、一般常識で解ける問題もあります。息抜きに経済の入門書などを読んでみることもお勧めです。私は、「お金を知る技術殖やす技術」を読みましたが、利率と利息の違いなど、基本的なことが学べました。(ちなみに利息については、試験に出ました。)

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書)

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 試験当日は、会場が家から近かったので、学科試験は1時間で退出し、昼ごはんは家で食べました。実技は30分ほどで終わり、後は、ぼおっとしていました。周りの人は金融関係の人が多かったような気がします。

 とりあえず、しばらくは、好きなことをして過ごそうかな。